KHAIR-設定-
宇宙を箱庭にして遊ぶ神がいた。
箱庭で遊ぶのも飽きて他のことをしようと思っていたころ、その中の惑星の一つに自然と生命体が出来たことを知り、放置するわけにもいかないが、どうしようかと考えた結果
ムーンライトを自分の血液から、サンライトを自分の涙から作り、その箱庭の中に産み落としその二人に
生命体の行く末を見守らせることにした。
イルとアイの意識が覚醒したときにはすでに、神はもう別の遠い世界に行き
箱庭の外にいるのは二人の神の子(ムーンとサン)だけだった。
残された二人は、神の意思を聞くことも、ぬくもりに触れることもできないが
自分たちのすべきことはしっかりと心に刻み込まれていた
二人は箱庭を見守り続ける。
↑ムーンライト
生まれて間もない神様。宵闇と生命の終わりを司る
人の形をしているが、自分は人間とは違う生き物だと理解し、それに
不満はない。
サンライトがいる為孤独は感じていない。
最近はサンが人間の営みの真似をしたがり、毎回女の真似事を
させられることに内心は若干の苦手意識を感じている。
人間が感じる、愛や快楽といったものはまだ理解できない。
↑サンライト
生まれて間もない神様。白昼と生命の誕生を司る
人の形をしているのに、なぜ自分は人とは違うのか、孤独なのかと悩んでいる。
人が持っている"愛"という感情にとても興味を抱いて、最近は
ムーンを相手にして、愛し合うものがする夜の営みを真似している。
ムーンと同じく、人間の愛や快楽はまだ理解できないが、
繋がっている間は孤独を忘れることができる。
--------------------------------
この世界、というかこの二人は両性です。
ムーンライトが一応女神の役割、とはいっても胸は無いにひとしいです。
貧乳より貧乳。ただ触ったら普通の男よりもぷにっとしていて、
揉もうと思えば揉めるぐらい。
ただ尻の穴以外にももう一つ穴があるよっていう、で棒もついてる。
性知識などは無いに等しいですが、本能的に、膣につっこまれたらやばいと
感じているので、それとなく尻の方に入れるようにサンを仕向けてる
サンライトは男神なので、胸は真っ平らです。硬い。
生まれて間もないのであまり自覚はないですが、かなり性欲が強いです
陽の神様なので。
現在は快楽などの感覚はほとんどわからず、多くの人と繋がっている人間と同じ
営みをすることで、孤独を紛らわせているにすぎない状態。
それとなくいつも尻の方に挿入するように促されているものの、
こちらも同じく知識はないので、促されるまま。
----------------------------
ムーンと二人だけの孤独な世界に耐え切れなくなり、ムーンには秘密で、生命としての終わりを迎えた人間の体に乗り移り、人間の営みに混じる。
最初はそれに幸福感を感じていたが、三十年もすると見た目が老いてないことから
神と崇める人がでてきてそれからさらに二十年も経つ頃には
祭り上げられ人々の暮らしから遠ざけられてしまった。
ムーンすらいない、仕えるものはいても誰一人とも繋がっていない事に
本当の孤独を覚え、仮の肉体を捨ててムーンのもとに戻る。
その頃ムーンは、死を司る神な為に自らでは魂を人間に移すこともできず、
サンが居ないため日中は人々を見ることもできず広い宇宙で
とてつもない孤独を感じていた。
そしてサンの感じていた孤独を知り、愛という感情をはじめて知った。
サンが戻り、とても喜んだムーン。
しかし当の本人はいまだに愛を知らず、孤独を覚えていた。
人間と暮らす中で、性についての知識を得たサンは
自分達と同じ神の子を創れば良いと思い、ムーンを無理矢理女として
組み敷いてしまう。
本来は人間とは違うものであるため、普通の性行為をしてもどちらかに愛が無ければ子供は生まれないが
その時にはムーンがサンを愛していたため、行為自体は無理矢理でも妊娠してしまう
二人の神は、自分達以外の神を知らず、人間の営みを見て過ごしてきたため
人の妊娠と同じように日数がかかった。
一人目が生まれたときサンは大層かわいがった。しかし生まれてきた子供はやはり神の子であり、一夜立つと赤子、また一夜たつと立派な子供に育っていた。
そしてそうなるとまたすぐにムーンを組み敷いて子を孕ませた。
それを七回ほど繰り返した後、再び子供を生ませようとしても
子が宿らなくなった。
ムーンの心はいつの間にか完全に離れていっていた。
その間に生まれた子供達はムーンからの愛は注がれていたが、父であるサンのことは愛していなかった。
ムーンの態度がいつからか冷たくなっていたことを思い出したサンは
子供がいるせいだと思い、子供たちを地上の箱庭に無理矢理送ってしまう。
万が一にも戻って来ない様に、神としての力を奪い不老不死の力だけ残して。
そうしてサンはムーンに精一杯尽くすが、子供たちが居なくなって日々嘆くムーン。
そんな日々が続き、二人だけになった世界でムーンからも距離を置かれ
再び深い孤独を感じたサンは、
もう一度子供をムーンと作り、今度はその一人を愛そうと心に誓うものの
、人の寿命が一周するほどの回数繋がろうともムーンは妊娠しなかった。
その間にも何度もムーンに愛をささやいたのに一向に心を開いてくれない
事に怒り、地上に追放してしまう。
そして自分もまた地上の別の場所にいき、肉体を捨てて自分と同じ存在になってくれる人間の妻を捜し見つける。
無事に子供もすぐ生まれ、今度は妻も子供も心から愛して育て、その後も
何人か生まれ、どの子も愛に満ちて育てた。
地上に行って見たいといった子供には神の力を奪うこともせず、いつでももどってくることができる力も授け、そのまま地上に遊びに行かせてやった。
孤独も忘れ何百年も幸せに暮らしていたある日に、ムーンと子供達のことを思い出す。
日中はムーンがおらずとも地上を覗けるが、いなければ無理で、
日が昇っている間には一切皆のことを眼にしておらず忘れていたのだった。
ふと気になったサンは、地上にいった愛する子供達に、過去の子供達とムーンのことを捜させた。
そしてわかったのは、サンと関わらないように、ムーンも子供達も日中は出歩かず人間の造った神殿に籠もっていることがわかった。
サンの愛する子供の一人は、かつてムーンに生ませた子供の一人と愛し合っており、いつのまにかムーン側の味方になっていた。
ムーンは人間と愛し合い、その人間に自分の力を授け、不老不死にして
子供も生んでいた。
とても幸せそうにしているムーンから「もう二度と顔を見せないで」と頼まれ
深い悲しみを感じ、いままで自分がしてきたことの愚かさをやっと理解したサン。
ムーンと過去の子供たち、そしてムーンが愛している人間に対して、自分の
持っている力の一部を授け、いつでも箱庭から出て帰ってこれるようにだけして
その場を去る。
帰ってきたサンの沈み方を見た妻と子供は優しく慰め、サンは家族や愛の大切さを
実感する。
そこから何千年と経ったころ、信仰心は徐々に無くなり、ムーンたちを化け物として扱う人々が出てきて危険を感じ始める。
気付いたサンは、再び地上に降り、もどってこないかとムーン達に声をかけて過去のことを謝る。
身の危険を感じていたムーン達は、若干迷いながらもついていくことにする。
そのうちの数人は、不老不死も神の力も捨て、人間の伴侶と人として一緒に過ごしていくと地上に残った。
故郷に戻ったムーン達は、時間がかかりながらもサンの新しい家族達と打ち解け、
いまではムーンと、サンの新しい妻との間に親友としての絆ができている。
サンは妻から、過去のムーンや子供たちへの仕打ちに対してのひどい行いを
定期的につつかれ肩身の狭い思いをしながら、愛を感じ孤独を忘れ生きている